妊娠中期(16~27週)

妊娠中期(16~27週)に入ると、つわりもおさまり安定期に突入していきます。赤ちゃんの成長とともにお腹がふくらみ、だんだんと身体の負担も増えていきます。

この時期に多く見られる症状は!
貧血、手足や顔がむくみやすいくなる、など

良くある質問!
Q.普段よりつかれてしまうから
・休憩回数を増やしてもらうことはできるのでしょうか
・普段より休憩時間を延長してもらいたいのだけれど
・シフト制の勤務だから、やっぱり決まった順番でとらなきゃいけないのでしょうか?

A.ずばり回答です。
実は、休憩回数を法律では定めていないんです!?
妊娠は個人差が大きいため、健康状態にも個人差があります。
また、勤務環境や作業内容もひとりひとり、違います。
病院、クリニック、企業、介護施設などの勤務場所や一般社員、看護師や保健師、ヘルパーなど資格や職種によっても変わってきますよね。
このため、状況にあわせて、母性健康管理に携わっている関係者(人事管理部門、上司、婦長、健康管理部門、産業保健スタッフ等、事務長、)と相談して適切な措置をしてもらいましょう。
具体的には、
1.休憩時間を延長する
2.休憩回数を増やしてもらう
3.休憩時間帯を変更してもらう。
などです。

むりなく働く事が、勤務先のためになるので、お互いにいい形にできるように話してみてくださいね。

■ポイント
妊娠中や出産後の女性労働者が、健康診査等の結果、医師等からその症状について指導を受けた場合に、勤務先(事業主)に申し出れば、作業の制限、勤務時間の短縮、休業など、医師等の指導に基づいた措置を受けることができます。

具体的には
・妊婦の軽易業務転換
担当業務が妊娠中の負担となる場合に、会社へ申請すれば、他の負担が少ない業務に業務の転換してもらう事ができます。今ついている業務より軽易な業務がない場合は、変更されない場合もあります。
(労働基準法第65条第3項 関係)

・妊産婦等の危険有害業務の就業制限
妊産婦等は、重い物を取り扱う業務や、有害ガスを発散する場所での業務、その他妊産婦の妊娠、出産、哺育等に有害な業務に就かせてはならないとされています。重い物を取り扱ったりするような業務であれば、その業務は別の方にお願いするなどしてみてください。

1.重い物を取り扱う作業 継続作業の場合は6~8kg 断続作業の場合は10kg以上をさします。
2.外勤などで、連続的に歩行を強制される作業
3.常時、全身の運動を伴う作業
4.頻繁に階段を上り下りする作業
5.腹部を圧迫するなど不自然な姿勢を強制される作業
6.全身の振動を伴う作業 などです。
(労働基準法第64条の3 関係)